ご縁。


【幸せをつくる無敵の言葉学】
現役国語教師&ラジオパーソナリティ
松本エリハです。

 

きわめて日本語的な日本語。
「~~することになりました」

 

「~~することになりました」

 

これ、非常に日本語的というか

独特の感覚の表現です。

 

 

引っ越すことになりました。

 

とか、

 

退職することになりました。

 

とか。

 

「いや、引越しも退職も、

自分が決めたんだよね?

 

”自分が”決めたんだ、ってことを

もっとちゃんと言わなきゃ!

 

主語を言わなきゃ!」

 

というような考え方もあり、

 

「だから日本人は決断が苦手なのだ」

 

などという結論になることも、しばしばです。

 

 

 

でもね。

 

この

 

主語をはっきり言わない

 

という日本語の特性。

 

 

これは、

 

「誰が決めたかとか、どうでもいいの。

自分で決めたと思ってるけど、

実はすべてが

最適になるように配置された事柄を

私たちはなぞっているだけなの」

 

この、古くて新しい価値観を

言葉で現しているのだと思うんです。

縁。このとらえどころのない不思議なもの。

 

「関係性」でもなく、

「間柄(あいだがら)」でもなく。

 

「出会い」とも言えるけれど

「別れ」とも言える。

 

 

 

「~~することになりました」

としか言いようのないことは、この

 

ご縁

 

としか説明のできないことと同じではないか、と思います。

 

 

単に受け身で、主体性を持たない

 

という状態とも違う、この

 

ご縁に生きる

 

という状態。

 

 

執着やエゴが気にならなくなっていくと、

 

この

 

ご縁

 

も、

 

より軽やかに、深く作用することになるはずです。

 

 

それって実は、

 

想像以上に自由で

 

喜びにあふれた生き方なのではないかしら。

 

 

季節と時代の移り変わりを感じながら、

 

そんなことを確信しつつあります。

 

 

【幸せをつくる無敵の言葉学】松本エリハ


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