「上手に話せません」という、お悩み
仕事柄、
「なかなか上手に話せません」
という方によくお会いします。
慣れないことや気が進まないことは、誰だって苦手です。
苦手なものは仕方がないので、
「その弱い心を乗り越えて!!!」
みたいなことは、私、よう言いません。
(プチ関西弁講座:「よう~ない」=「とても~できない」)
いつまでたっても弱い心を乗り越えられないことなんて、
いくらでもあります。
(イメージ戦略(笑)のため、具体例は伏せますが、
松本エリハの”乗り越えられない具合”も「たいがいにせーよ(いいかげんにしろよ!)」レベルです。
身近なみなさま、いつもお世話をおかけしています<m(__)m>)
それでも何かを発信したい。
多くの人に伝えたいことがある。
自分の言葉で話したい。
こういった思いは切実です。
切実でとても大事なことなので、
「これとこれとこれを真似すれば
上手く話せるようになりますよ~♡」
なんていう、薄っぺらいカンタンなノウハウなどありません。
もちろんいくらか練習すれば
多少スラスラと話せるようにはなりますが、
思いを伝える
というステージは、
上手く話す
というステージとはまるで違う場所にあるので
スラスラと話すことに慣れても、逆に
「伝えたい本心が分からない・・・」
という悩みを生むものです。
「伝える」をそれぞれに楽しみ、高めるとき、
ノウハウやテクニックではないところにツボがあります。
そのうちの一つが、これです。↓
「今、私は何を感じているか」
人は、案外話の中味を聞いていません。
話して伝えているのに、
話そのもの以外のことの方が、よほど
相手の記憶や印象に残ります。
もちろんこれは
「どうせ記憶に残らないから、手を抜いていい」
ということではないです。
伝えるからには、全力で伝えましょう。
そのとき出来る限りのことをやる。
それは、やったらいいと思います。
そして、その上で。
話しているときに
自分が何を感じているか
を、今日から意識してみてください。
「本当はやりたくない」
「居心地が悪い」
「バカにされたくない」
と感じながら話しているのか。
「とにかく楽しい」
「何だかわからないけど嬉しい」
「安心している」
と感じながら話しているのか。
どちらが良い、悪いということはないので
これからしばらく、時々こんなふうに
「話している私」を観察してみてください。
飽きたり、忘れたりしても、大丈夫。
また思い出したり、やりたくなった時にやってみましょう。
しばらく続けて、何か発見や感じたことがあれば、
書きとめるのがおすすめ。
お気に入りのノートやメモ帳に出会えたら、
自分だけの「ことばノート」を作ってみてもいいかも。
感じたことを、書きとめる。
誰にも見せなくても構いません。
まずは、
「話しているときの自分を観察する」
「誰にも見せないものを書く」
という体験そのものによって
発見することも、必ずあります。
今日も言葉に守られ、励まされ、
応援しあえる一日となりますように!