【幸せをつくる無敵の言葉学】
現役国語教師&ラジオパーソナリティ・松本エリハです。
けっきょく台本とかってどうしたらいいんですか問題。
「台本読むな」って言ったり。
「台本なしでどうすんねん」とか言ったり。
なんやねん、エリハ、どっちやねん!
って、思いますよね。
私もそう思います。
お騒がせしています。
台本って、あれですよ。
例)
エリハ:~~~~ですよ!!
誰か:☆☆☆☆ですよね~
エリハ:~~~~しました!
誰か:☆☆☆☆なんですか?
↑ ↑
とか、こういう、会話っぽいやつ。
こういうのとは限らないですよ!
これは、スクリプト。
つまり、セリフです。
①台本
②進行表
③原稿
④段取り表
話すための準備にはいろんな段階があるので
こうした用語がごちゃまぜになって使われることも多いです。
私が
この記事で言った「台本」というのは、
上の①~④ぜんぶ、もしくはどれでも。
要するに
話すための準備全般を指します。
書きながら今わかったことがあります
ああ。そうか。
書きながら、わかってきました。
この
準備
と
話す
が上手くつなげられなくて、
「話すの苦手」
が生まれるのですね。
そうですね、こればかりは
気合や根性ではどうにもなりません。
落ち着いて、ひとつずつ積み上げていく必要がありますね。
台本セリフあるある
例を挙げましょう。
たとえば、イベントの司会。
登壇者の経歴を紹介する場面で
「話してる」と「台本を読んでる」の違い
がはっきり出ます。
例えばこんな感じ。
~サンプルです~
(ヒント:アンダーラインのある部分が、「あやしい」部分です。)
司会者「松本エリハさんの経歴。
19○○年、どこどこに生まれる。
○歳のときに☆☆に出会い、◎◎氏に師事。
その後独立し、20○○年、オフィス★★を設立。
現在「なんとかかんとかのなんちゃら」として幅広く活躍中。」
~サンプルおわり~
これ、分かります?
これね、
このまま読んでもだめじゃないですか?
いや、カツゼツとかトチラナイとか、そういうこと関係なしに。
これ、だめです(ダメ。絶対)。
だって、
口で話して耳で聞く言葉で
「誰々さんは、◎◎氏に師事。」
とか、言います?
え、言います?
「昨日私はイオンでビールを購入。」とか、
「今日の午後には雨がやむ模様。」とか。
言わないんじゃない?
つまりこれは、書き言葉。
文字で書いて、文字で読むための言葉です。
これをそのまま「話す台本」に使うから、
慣れてない感
シロートっぽさ
自信のなさ
がいつまでも残るんですね。
あなたのしゃべりがいけてないんじゃない。
台本に使う言語の選択ミスです。
さっきの経歴紹介、
口で話して耳で聞く言葉に置き換えてみてください。
棒読みでもカミカミでも
だいぶましになります。
無茶振りで司会を頼まれてどうしようかなって心配してるあなた、
実は少し楽しみにしてるけど自信があるって言えないあなた、
間に合ってよかった。
書いて読むための言葉と
聞いて話すための言葉。
これらは別のものだと知っているだけで
ずいぶん心強いです。
そしてそれは、
聞いてる人には伝わります。
何が伝わるかというと、
「この人は聞いている私たちのために話しているな」
ということです。
せっかくの話す機会、
そしてせっかくのあなたの気遣いを
きちんと生かすために、
「話し言葉」と「書き言葉」の違い
今日から意識してみてくださいね^^
今日もまた、言葉とともに。
【幸せをつくる無敵の言葉学】松本エリハ
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