【幸せをつくる無敵の言葉学】
現役国語教師&ラジオパーソナリティ・松本エリハです。
「台本を読まなければいい」のだけれど。
前回の記事の続きです。
「台本を読まなければいい」と言いましたが、
「台本が必要ない」とは言ってないのです。
台本は、必要です。
形式や細かさ、何をどこまで書くかは場合によりさまざまですが、
「台本を読まない」と
「台本を用意しない」とは
ぜんぜん違います。
むしろ台本は、用意してください。
用意して、
読み込んで、
イメージして。
必要なら練習して、
練習して、
練習して、
これでもかこれでもかと練習して。
そして、
台本を読まずに話す。
「あなたの話から伝わったものがある」
と言われるかどうかは別にして、
何か届けたいもの
共有したいこと
訴えたいこと
知らせたいこと
があるときに、
台本なしでなにするんですか。
自由です。自由ですけどね。自由だからこそ。
曲がりなりにも何かのプロを自称する。
嘘でも話すことで対価が生じる。
生じなくても誰かの大事な時間を使う。
このことが、
どれほどぜいたくで、わがままな行為であることか。
最もシンプルな形、「はじめ」「なか」「おわり」
なんかいろいろ考え出したら難しそう・・・
という方のために、
今日は最もシンプルな台本をご紹介します。
項目は3つだけ。
①はじめ
②なか
③おわり
以上です。
細かいオプションや枝葉は置いといて、
とにかくこの3つにあてはめると
最低限なんとかなります。
それ以上のオリジナリティやバリエーションの話は
また後々していきましょう。
①②③は、こういうこと。
①はじめ=「私はこれから○○について話しますよ」
②なか=「それはこういうことですよ」
③おわり=「私の話を終わりますよ」
これだけ!?
と思う方もいるでしょう。
でもね。
「これだけ!?」と思うくらいシンプルな台本もなしに、いつまでもいつまでもいつまでもいつまでも話してる人、
どんだけおるねーーーーーーん!!!
いや、自由です。
発信も、表現も、自由です。
でも。
伝わらない自由はただの騒音です。
自分は何を伝えたいんだ?
いったい何をしたいんだ?
オレって何者なんだ?
こんな、青臭くて恥ずかしいことと向き合ってみましょうよ大人のみなさん。
青臭くて恥ずかしいことにふたをしてペラペラとしゃべるより、
青臭くて恥ずかしいことと向き合った口下手のほうが
よほど生きてる感じがします。
じゃ、今日の授業はこれまで!
覚えた?
①はじめ
②なか
③おわり
だよ!
テストに出るからね!!
今日もまた、言葉とともに。
【幸せをつくる無敵の言葉学】松本エリハ
☆2019年12月までの限定開催☆
【「話して伝える言葉の講座」@京都・四富スクウェア】
次回は10月26日(土)10時~12時 です!
コメント