【幸せをつくる無敵の言葉学】
現役国語教師&ラジオパーソナリティ・台風前夜に今年初の秋刀魚を美味しくいただきました、松本エリハです。
「よい言葉を使いましょう」
「よい言葉を使いましょう」
もちろん、そのとおり。
口に出す言葉がよいものである。
すばらしいです。
そのすばらしさを、さらにすばらしいものにするために。
ひとつ、仕掛けをしておきましょう。
言葉を、2種類に分けて考えてみるのです。
インナートークとアウタートーク
その2種類の分類を私は、
・インナートーク
・アウタートーク
と名づけています。
インナートークとは文字通り、
内に向かう言葉。
心の中で、思ったり
考えたり
想像したりするときに使う言葉です。
一方のアウタートークは
外へ向かう言葉。
口に出して話す。
誰かに何かを言う。
書いて表現する。
自分以外の誰かを相手に、何かを伝えるときの言葉です。
ほとんどの人が、インナートークを放置している
「よい言葉を使いましょう」
これを聞いて
「そうだな、それは大事だな」
「言葉をもっと意識しなくちゃな」
と意識を向けるとき、対象となるのは
アウタートーク(他者に対する言葉)
である場合がほとんどです。
プラスの言葉
ポジティブな言葉
前向きな言葉
これらを意識的に使ってもなお、
・よい気分が持続しない
・言葉が空回りしている気がする
・するするとスムーズに言葉がでてこない
このようなときには、
インナートークを見直してみてください。
もしもあなたのインナートークに、
・自分に対する自信のなさ
・誰かにむけた恨み言
・つらかった過去を繰り返し思い出すこと
こういった言葉が多く出てくるようなら、
いくらアウタートークを
よい言葉を使った言い方
ポジティブな表現
前向きな言葉
で形づくっても、
心はまた、暗く後ろ向きな言葉に支配されてしまいます。
「ま、いいか。どうでも」が出てくるまで
アウタートークとインナートーク、
圧倒的にチカラが強いのは
インナートークです。
誰とも話さず
誰のことも意識せず
誰も聞いていないし誰にもバレない、
内側で響く言葉。
もしそこに、
許せない
納得できない
悲しい
つらい
といった言葉が出てくるのであれば、
どんどん出してください。
「よい言葉を使いましょう」
なんて無視して!
「思考が現実化する」とか、知ったこっちゃない!
だって、
そう思うんだから仕方ないじゃない?!
そう思うわたしを
今、わたしが受け止めなければ、
いったい誰が、いつ
わたしを受け止めてくれるっちゅーんですか。
いいんです、愚痴ったって。
むかつくものはむかつく。
許せないことは許せない。
いったん、
ぜんぶ
ぜーんぶ
盛大にぶちまけてしまいましょう!
紙に書きなぐるもよし、
ひとりごとを言うもよし。
ポイントは、ひとりで行うこと。
「誰かに話す」というのは、よほど安心した間柄でなければ、結局また
どう見られるか
を意識してしまって、インナートークが開放されません。
毒舌上等!
愚痴万歳!
そして飽きるまで出し切ったら、
寝る!!!
眠りに落ちるその前に、こう思えたら大成功です。
「ま、いいか。どうでも・・・」
大切なのは「オモテウラ」のない状態
もちろんこれが、一度ですっきりするほど
人の気持ちは単純ではないと思います。
でもね。
何年も、時間をかけて蓄積した「思いグセ」が
同じかそれ以上の時間をかけてでも、なくなっていくのであれば
それは決して無駄ではないはずです。
「自然体」
「言行一致」
「有言実行」
これらはすべて、
フラットでおだやかな心の状態が大前提です。
「よい言葉を使いましょう」
自然に、当たり前のように
インナートークによい言葉が使われだしたとき、
自動的にアウタートークは「よい言葉」で満たされて
わたしたちは、ほんとの意味での
のチカラを取り戻すのだと思います。
今日もまた、言葉とともに。
素敵な一日を。
【幸せをつくる無敵の言葉学】松本エリハ
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