【幸せをつくる無敵の言葉学】
現役国語教師&ラジオパーソナリティ・今週は修学旅行のため授業がお休みの松本エリハです。
今さらですが・・・
「ら抜き言葉」って、ありますよね。
・急には答えれない
・熱すぎて食べれない
・今はとても考えれない
国語的に言うと、これらはすべて×。
正解か間違いかで言えば、間違いです。
でもこれ、
そもそも
何がダメなんでしょうかね?
言葉はかしこく進化する
たとえばこの「ら抜き言葉」。
今のところ「間違い」とされてはいますが
数十年単位で考えると、
「間違いではない」と公式認定される時期がくる可能性もあります。
言葉は、生きています。
間違いが間違いのまま広まるには、理由があるのです。
「ら抜き言葉」は、とても賢い進化の形だと私は思います。
そもそも「れる」「られる」という言葉は
表す意味が多く、4つもの意味を兼ねています。
・自発
・尊敬
・可能
・受身
この4つです(なんか習った記憶ありませんか?笑)
だいたい、
ひとつの単語に4つも意味があって、前後の流れからそのうちどの意味で使われてるか推測する
って、普通に大変じゃないですか。
間違う確率も高いし。
間違って使ったら、意味が変わってしまうので
間違いたくはないし。
実は便利な「ら抜き」
そこで誰が考えたのか、
「~することができる(可能)」
の意味だけは間違いのないように、はっきりさせようと使われだしたのが
「ら抜き」
です。
「ら抜き」は先ほど挙げた4つの意味のうち
可能
だけしか表しません。
つまり、
ら抜き=「~することができる」
と意味がはっきりするのです。
間違える心配がない。
これで安心して使うことができますね!
・・・という、とても便利な言葉なのです。
ただ。
「新しい言葉」
と
「誤った言葉」
はいつの時代も紙一重なので、
今はまだ、「ら抜き」が正しい表現という認識は一般的ではありません。
いまの20代以下の人に孫が生まれるころには
どうなってるかは、わからないです。
大人の皆さんは、
そのあたりを知った上で
くだけた場面とあらたまった場面を使い分ける
というのが賢い方法かと思います。
「これは正しい」「これは間違い」
と丸暗記するのではなく、
成り立ちや背景を知って理解すると
うっかり間違うこともなくて安心ですね!
以上、
たぶんこのブログで初めて書いた(笑)
言葉についてのワンポイントレッスンでした^^
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