着物で世界旅

着物で世界旅

ことばふぁん・番外企画「着物で世界旅」

2018年の春から

着物で世界旅

と名前を付けて、

外国で着物を着て写真を撮る

という企画を始めました。

これは記念すべき第1回目。

マレーシア・クアラルンプールの空港です。

 

「着物で世界旅」のルールはシンプル。

日本以外の国で、着物または浴衣を着て写真を撮る。

それだけです(笑)。

 

もともと着物は好きですが、

着方も我流だし、知識があるわけでもなし。

ましてや外国で着物を着ることに興味があったわけではありません。

「着物で世界旅」を始めたきっかけ

2017年の春。

3月にバリ島の新年があるのですが、

ニュピと呼ばれるその期間をバリ島で過ごすために

友人家族とマレーシアのクアラルンプールで合流しました。

 

クアラルンプールには私たち親子が先に着いていて、

友人家族が乗った飛行機が着くのを

空港で待っていました。

 

マレーシアは複数のルーツを持つさまざまな人たちが

絶妙に混在して成り立っている国で、

当然、空港を行き交う人たちも

日本で見かける以上にバリエーション豊か。

 

何回かは、完全に裸足でサンダルも履いていない方を

見かけることもありました。

 

さて、友人家族を乗せた飛行機は少し遅れていて

私は空港の到着ゲートの近くで

ほとんど何もすることがなく、

目の前を通りすぎる人たちを見てぼんやりしていました。

インドのおばちゃんのたるんだお腹が、私の何かを目覚めさせた

そのとき。

 

 

インド系と思われる年配の女性が

彼女の民族衣装であろう装束を着て、私の前を通っていったのです。

 

彼女が着ていたのは、おそらくサリー的な

伝統的な柄のものだったのですが、

着方がいろいろあるんでしょうか、背中が大きく見えて

お腹の部分も肌を出すような(ヘソ出しファッション?的な感じ)

装いだったのです。

 

その、

お腹の感じが

決して若くはない彼女の年齢をそのままあらわすような

張りのない、少し「たるん」とした質感だったんですね。

 

彼女が荷物を持って、私の前を通り過ぎるわずかな間に

ほんの数秒ほど、その「たるん」とした肌が目に入ったんですけど、

その瞬間

 

 

かっこいい・・・

 

 

と思ったんです。

 

 

 

 

肌の張りなど、目に見える「若さ」って

当然ですが年々失われていきます。

 

そのとき私の目の前を通り過ぎた褐色のお腹は

まさにしっかりと若さが失われた「たるん」だったんですよね。

 

それが、すごくかっこいいと思いました。

 

彼女のお腹が「たるん」とした現在のものになるまで、

長い年月や数え切れない出来事があったんだろうな。

 

なんというか、大げさですけど

 

積み重ねてきた人生

 

みたいなものを感じたんです。

 

直感的に、

 

私もそういうのやってみたい!

 

と思いました。

やってみました

翌年、同じ時期に再びクアラルンプールを訪れることになり

クアラルンプールの空港で

いよいよ第1回「着物で世界旅」開催です!

 

 

このときはこの後、電車でほぼ1日移動だったため、

とりあえず空港の中で何枚か写真を撮りました。

空港内のホテル、寝起きで浴衣。まだ自撮りに慣れてなくて、写真が左右反転して写ることに気づいてない(あわせが逆なわけではありません)

別に用事はないけどエスカレータに乗ってる

少しだけ外に出てみたら、暑すぎて笑うしかなかった

外はめちゃくちゃ暑くて、

浴衣で何枚か写真を撮ったあとは

大急ぎで洋服に着替えて電車でGO!

 

「世界の車窓から」風。自撮りなので指がつりそうになりながら平気な顔をしています。

 

こうして、「着物で世界旅」第1回は

なんだかよくわからないうちにバタバタと終わりました(笑)

 

途中立ち寄ったイポー。駅はすごく綺麗なんだけど、とにかく暑い!まぶしくて目を開けていられない!

ほんの数枚の写真を撮るために、

わざわざ荷物を増やして(しかも機内持ち込みオンリー・笑)

何やってるんだろ?

とは、思わないんです。

 

めっちゃ、楽しい!

 

いったい何が楽しいのか、理由とか説明できなくていいや

って思うぐらい楽しくて、

これ以降、外国に行くときには基本的に

着物か浴衣(場合によっては両方)を持っていくようになりました。

 

「着物で世界旅」はまだまだ続く・・・

 

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