『大人の寺子屋・言葉のワークショップ』では、
言い表す言葉を替えてみる
ということをよくやります。
これは有名な例ですが、例えば
・コップに水が半分しかない
という文を
・コップに水が半分もある
と言い換える、という具合です。
コップに水が、
半分「しか」入っていないのか、それとも
半分「も」入っているのか。
言い換えたところで水の量は変わりませんし、
水の量が多い=良い
水の量が少ない=悪い
ということもありません。
この言い換え、
「しか」と「も」の部分だけを言い換えたように見えますが
実はもう一箇所、言い換えている部分があります。
文末の
「ない」
と、
「ある」
です。
日本語は文の最後で意味が決まります。
最後まで意味が決まらない、とも言えます。
コップの水は結局、
ない
のか、
ある
のかが、文の最後で決まるのです。
そして文末で得た結論(水はない/水はある)を受け取って、
私たちの内側には
気分
が生まれます。
「ないのか~。残念だなあ」
「あるんだ~。嬉しいなあ」
口ぐせが運や引き寄せに影響するのは、
まさにこの
気分
の積み重ねによるのです。
毎日をいい気分で過ごす。
それは、
無数に出会う日常の言葉で
いい気分を少しずつ少しずつ積み重ねていく
ということと同じ。
一つひとつは小さいですが、
なかなか頼れる味方なんですよ。
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