【幸せをつくる無敵の言葉学】
現役国語教師&ラジオパーソナリティ
松本エリハです。
言葉のドレスコード
話し言葉って、難しいわけじゃないけど
ちょっとしたコツというか、感覚が必要です。
ある場面ではOKである言い方が
別の場面ではNGになったり、
「楽しい表現だな」と思って自分でも使ってみたら
くだけすぎていて場に合わなかったり。
何がOKで、何がそうではないのか。
正解が分からなくてとらえどころがない、
と感じてしまいます。
そんなとき、私は
言葉を服装に置き換えます。
そしてそれを、
「言葉のドレスコード」と呼んでいます。
おしゃれなワンピースも、NGと見られるかもしれない
国を挙げての大事な式典で
着ていった服が場にふさわしくないのではないか?
と、世間を騒がせた方もおられましたね。
装いや言葉って、
相手や場に対する想像力を表現するツール
だと思うんです。
だから、装いも、言葉も
正しい/間違い
の世界ではないんですよね。
誰に出会う、何のための場なのか。
何を大切にして、どういった目的がある場なのか。
想像力をめぐらせて、形にするのが
装いであり、言葉。
装いに比べて、
言葉はより即興的であり
その場での判断が重要になると思います。
でも、この
言葉のドレスコード。
多くの場合、無意識のうちに
かなり上手にこなしているんですよ。
だって。
少し極端な例ですけど、
家でくつろいでいる時の言葉と
大事なビジネスの話をするときの言葉は、
よほどのことがない限り、使い分けていますよね。
それも無意識のうちに。
これ、けっこう高度な技だと思います。
人前で話すなんて、難しい。
恥ずかしい思いとか、したくない。
そんなふうに構えてしまう前に。
場面に合わせて、装いを楽しむように
言葉を、楽しむ気持ちを持つ。
この「楽しんでる感」。
これが、実はとても強力に
私たちの言葉を印象づける役割を
果たしています。
まずは言葉を楽しむ。
楽しみながら、幅を広げることができたら
それって、すごく楽しいことですよね。^^
今日もまた、言葉とともに。
【幸せをつくる無敵の言葉学】松本エリハ
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