「忘れられない言葉、ありますか?」


【幸せをつくる無敵の言葉学】
現役国語教師&ラジオパーソナリティ
松本エリハです。

言われた方は残ってる「忘れられないひと言」

 

最近、ある人との会話の中で

 

「エリハさん、これまでに

誰かから言われてずっと自分の中に残ってる言葉ってありますか?」

 

 

って質問されたんです。

 

即座に思い出したのがふたつあってね。

 

ひとつは、いいやつ。いい意味で忘れられない言葉。

ひとつは、あかんやつ。要するに、あかんやつです。

 

いいやつを言ったのは、中2のときの担任の先生。

あかんやつを言ったのは、もう20年以上前に亡くなった祖父。

 

「せっかくだから、いい方のやつ教えてください」

 

ということで、

中2の時の担任の先生の話をしました。
※あかん方の祖父の話は、機会があればまた(笑)。

 

中学2年ということは、私は13、4歳だったわけです。

 

その先生は、13、4歳の私のことを

「語彙力がものすごい。そこらへんの大人より語彙力あります」

と、母も来ていた三者面談で言われたのでした。

 

今思えば、その先生も国語の先生で

ああ、私はわかりやすく影響を受けているなあ

なんて思うんですけどね。

 

「そこらへんの大人より語彙力がある」

と言われた私はそのとき、

別に嬉しいとか思わなくて

なんなら褒められたという自覚すらなかったわけです。

 

「この人は何をそんなに驚いているのかなあ」

「三者面談でどうしてこのことを話すんだろう」

嬉しくもないし、嫌でもないし。

大人って、何かとそれっぽいことを言うんだな、としか

思いませんでした。

 

月日は流れて。

 

その三者面談から30年以上が流れる間に、

このときのこの言葉を何回思い出したかわかりません。

もうじゅうぶんに「そこらへんの大人」以上の年齢になってるのに(笑)、今でもまだ思い出します。

 

 

そして、今でも励まされています。

 

 

自分になにか得意なことがあるなんて、思ったらだめだと思ってました。

 

そんなことをしたら嫌われて、自分の行き場はなくなると信じてたんですよね。

 

でも、事あるごとに

「そこらへんの大人より語彙力あります」

あの時のひと言が、勝手に頭の中に聞こえるんです。

 

たぶん、先生は

私にそんなことを言ったということも

それを私がいつまでもいつまでも思い出していることも

覚えてないし、知らないと思います。

 

言葉って、そういう力もあるんですよね。

 

これから先、そんな言葉を

私が発する方に回れるのかどうかは分からないけど、

強く私を守ってくれる言葉に出会えて、幸運だったと思います。

 

そして、

いつか(自分が忘れてしまうくらいに心から)

誰かを励まし続けることのできる言葉を

私も届けられるかもしれない、と

信じていたりもするのです。

 

 

いつも、言葉とともに。
【幸せをつくる無敵の言葉学】松本エリハ


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